水中の有機物質を分解するのに必要な酸素量を表したものがBODです。
水中の有機物の量を表す指標として使われます。
生物化学的酸素要求量(Biochemical Oxygen Demand)
好気性微生物(酸素を必要とする微生物)が水中の有機物を酸化・分解するときに
酸素が必要です。
生物科学的酸素要求量(Biochemical Oxygen Demand:BOD)は微生物が酸化・分解するときに
水1リットルあたり何mgの酸素が必要かを数字で表したものです。
汚染物質が多ければ酸素の消費量が増加するのでBODの値は大きくなります。
酸化と分解
有機汚染物質は微生物の活動のエネルギーとして利用(酸化)されて、炭酸ガスと水に
酸化・分解されます。
BOD値の影響
BODが大きいとDO(溶存酸素)が不足します。
河川のDOは8mg/ℓ以下である為、BODが10mg/ℓ以上になると酸素の消費量が溶存量を
上回ってしまうので溶存酸素が消費されつくしてしまいます。
魚類が必要な酸素がなくなる、好気性微生物の活動が低下し悪臭が発生するなどの影響が
現れます。
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