自己保持回路とは
AND回路とOR回路ではボタンから手を放すとリレーの
動作が保持できません。
これでは実際に機器を動かには、非常に不便です。
なので一度ボタンを押すとリレーの動作が保持される
自己保持回路といったものがあります。
自己保持回路は基本的な回路の組み合わせで構成されますが、制御においてとても重要な回路です。
自己保持回路の動作原理
リレーのコイルに電圧が印加されると内部の接点が
動作して、リレー自身でバイパス回路を形成して
コイルの動作を保持することで状態を維持させます。
動作を解除するために、回路にスイッチを設置することが
必要になります。
回路構成
リレーの接点構成に記載されているのはコイルがオフの
時の接点の状態なのでa接点は端子番号5-3と6-4の二つの組み合わせがあることが分かります。
ボタンスイッチ1(BS1)を押すとリレー(R1)のコイルが
オンしてリレーのa接点が導通します。そしてランプが点灯
します。
コイルがオンするとBS1と並列になっているR1(5-3)と
R1(6-4)が閉じます。
そうするとBS1を離してもR1のコイルには並列の5-3の接点から回路が成立し続けます。
自身の接点でコイルを励磁し続け動作を保持しているので
自己保持回路といいます。
自己保持回路の切り方
成立した自己保持回路は動作し続けるので切る為の接点を用意しないといけません。
ランプを消灯させるにはコイルへの回路を開放する必要があります。
コイルの直前にb接点のスイッチを設置して、
押すことによって回路が開放されコイルの動作が解除されます。
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