概要
リミットスイッチは機械の動作範囲を機械的に検出するスイッチです。
水や油、粉塵など過酷な環境に耐えられるケース内に接点が組み込まれている。検出部の形によってレバー式、プランジャ式、重鎮式など用途によって様々な形状のものがあります。
ローラーレバータイプ
![](https://dendenki.net/wp-content/uploads/2019/03/IMG_3875-e1552398133894-768x1024.jpg)
ローラーレバー部がどちらかの方向に倒れると内部の接点が
切り替わります。ケーブルは4芯になっており、a接点、b接点が
選択できます。
![](https://dendenki.net/wp-content/uploads/2019/03/IMG_3876-e1552398327223-768x1024.jpg)
黒がcom(コモン線)になります。
赤がnc(b接点)、白がno(a接点)です。
※黄・緑はアース線です。
レバー角度調整
![](https://dendenki.net/wp-content/uploads/2019/03/IMG_3877-1024x768.jpg)
レバーの根元部分にある六角穴付きボルトを緩めるとレバーの角度が
変更できるので、検出動作を調整することができます。
使用例
自己保持回路に組み込むと動作を続けて極限まで行くとストップ
するといったことができるようになります。
![](https://dendenki.net/wp-content/uploads/2019/03/IMG_3873-e1552192155361-978x1024.jpg)
上図は動作負荷がGL(ランプ)になっていますが
電動アクチュエーター(シリンダーなど)と置き換えて説明します。
ボタン(BS1)を押すと動作が開始され、もう一つのボタン(BS2)を
押すと動作が停止する回路です。
もし操作が遅れたり、誤ったりするとシリンダーが停止することなく、
動作し続け、故障や事故につながる可能性があります。
そこでBS2の後ろ側にリミットスイッチのb接点を挿入すると、
動作の極限を検出してコイルへの回路が開放され、自動的に動作が
停止できるようになります。
リミットスイッチのa接点を使用して、運転席のドアなどに設置すれば
ドアが閉まっていないと機器が動作しないなどインターロック回路の
構成もできます。
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