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【放電現象】コロナ障害と対策

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架空送電線路では線路間の空気が絶縁物になっています。
雨天時などは絶縁力が低下し低いジージー音や青白い発光などが生じます。

この現象をコロナ放電といいます。

コロナ障害

コロナ放電によって生じる障害をコロナ障害といいます。

・放電により損失が発生し送電効率が低下する(コロナ損失)

・光を放ったり低いジージー音を発生させる(コロナ騒音)
雨の日などに鉄塔から聞こえてきます。

・AMラジオなどの比較的周波数に雑音を乗せてしまう(コロナ雑音)

・導体の表面に付着した水滴から強いコロナ放電が生じ、この放電によって
はじかれた水滴の反動で導体が振動する(コロナ振動)
電線の疲労につながります。

コロナ放電が発生しやすくなる状況

コロナ放電は導体表面の電位傾度が大きいほど発生しやすくなります。
このため表面に突起や傷があると偏りが大きくなりコロナを発生しやすくなります。

コロナが発生する電圧をコロナ臨界電圧といいます。
臨界電圧は導体の表面の状態、太さ、線間距離によってことなります。

気象条件では湿度が高いほど、気圧が低いほど臨界電圧は低くなります。

コロナ対策としての多導体

送電線1相を複数の電線を使用することを多導体といいます。
日本の場合は複導体と呼ぶこともあります。

多導体は電位傾度を緩和する働きがありコロナ放電を抑える効果が期待できます。

半面、電線及び鉄塔に必要な部材の量は大きくなります。

 

 

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