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短絡(ショート)と地絡の違いとは

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ブレーカーがトリップする理由としてよく短絡と地絡という言葉が出てきますが
大電流が流れることは同じですが、その原因に違いがあります。

言葉の違いを知っておかないと調査・修理に時間を要するのでしっかり確認しておきましょう。

短絡電流

通常の回路では電源と負荷(抵抗)が接続されていて電流が導体を流れています。

※上図、電流の矢印が逆向きです。申し訳ありません。

通常、配線は被覆が施されていて導体部分同士が接触することはありません。

しかし、被覆の劣化や屈曲部のこすれによる被覆破れなどで導体同士(あるいは金属部を介して)が接触すると電気抵抗が極めて小さくなり、大電流が流れてしまいます。

※上図、電流の矢印が逆向きです。申し訳ありません。

赤線が短絡された部分です。導体にも多少の抵抗値が存在するので、短絡された部分の抵抗値を0.01Ωと仮定します。
オームの法則により、12V÷0.01Ω=1200Aとなるので、正常時の300倍が流れることになります。

短絡による大きな電流が短絡電流です。

電線には許容電流が定めれており、過大な電流が流れると、
熱が発生し、被覆の損傷や発火の可能性があり大変危険です。

電気機器が浸水したり内部の結露によっても短絡が起きる可能性があります。

短絡や地絡による大電流を防ぐ目的で回路にはヒューズや
サーキットブレーカーが設置されます。

地絡と短絡

短絡は配線同士の接触により負荷が短絡されて、回路の抵抗が極めて
小さくなったことにより大きな電流が流れる現象です。
地絡は配線が外箱などに接触しそこから大地(アース)に大きな電流が
流れ出る現象です。

回路を保護するには適切な遮断器の設置が重要です。

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